歯周病が進むとどうなってしまう?
歯周病は成人の80%がかかっているとされる病気です。
進行すると、最後は歯が抜け落ちてしまうため早く治療することが大事なのです。
ここでは、歯周病の進行過程について少し記します。
【健康な状態】
歯と歯茎の隙間は1~2ミリ程度。
【歯肉炎】
歯垢が溜まってしまうと歯茎が炎症を起こします。歯と歯茎の隙間は2~3ミリ程度です。
【歯周炎(軽度)】
歯茎の炎症が悪化した状態です。歯周組織に歯周病菌が侵入してしまい、歯根膜、歯槽骨などが破壊され始めます。隙間は3~5ミリ程度です。
【歯周炎(中度)】
更に炎症が悪化、拡大した状態です。歯槽骨が半分程度破壊されてしまい、歯がぐらつき始めます。隙間は4~7ミリ程度です。
【歯周炎(重度)】
歯槽骨が半分以上破壊されてしまった状態です。歯がグラグラしてきます。隙間は6ミリ以上です。
◆歯周病のセルフチェック
セルフチェックも出来ますので、次の10項目に当てはまるかどうかチェックしましょう。
◇歯茎が下がり、歯が長くなった気がする。
◇歯磨きで出血する。
◇歯と歯の間に隙間が出来て来た。
◇歯茎から膿が出ている。
◇歯がぐらついている。
◇歯茎が赤く腫れている。
◇口臭が気になっている。
◇起床時に口内がネバネバする。
◇冷たいものがしみる。
◇生活が不規則。
該当個数がゼロなら健康な状態であると思います。
ただし、生活習慣の乱れでもリスクは高まりますし、歯周病が人からうつることもありますので注意が必要です。
該当個数が1なら軽度の歯周病かもしれません。
該当個数が2~6なら中度だと考えられます。
該当個数が7以上なら重度の歯周病である確率が高いです。
◆歯周病の治療
軽度なら初回は検査、歯磨き指導、歯の表面の歯石除去となり、2回目以降は検査、メンテナンスとなると思います。
中度になると初回は軽度と同じで、2回目は歯茎の中の歯石除去、3回目以降は精密検査、メンテナンス(歯並びと噛み合わせ調整と歯周外科治療含む)となるかもしれません。
重度になると初回、2回目は中度と同じですが、3回目以降は精密検査、歯周外科治療、メンテナンス(再生治療含む)となるかもしれません。