デンタルフロスを使いましょう!

皆さんは、毎日のお口のケアにデンタルフロス(糸ようじ)をお使いでしょうか。

「使い方が難しそうだし、それに正直面倒…」

こんな声も聞こえてきそうですが、歯ブラシだけのケアよりも、歯垢除去効果はグンとアップします。もちろん、私たち歯科衛生士やスタッフも、毎日欠かさず使っています。今日は、デンタルフロスの効果的な使い方や、使用によって得られるメリットなどについて、ご紹介したいと思います。

 

◆デンタルフロスを使ってみよう

デンタルフロスを用意し、40cm程の長さでカットします。両手の中指に2~3回ほど巻きつけ、指と指の間の糸が10~15cmくらいの長さになるよう調節します。

中指に巻いた糸を、今度は両手の親指と人差し指でつまみ、指と指との間が1~2cmになるようにします。この時、糸がピンと張った状態にします。

デンタルフロスを前後にスライドさせながら、ゆっくりと歯と歯の間に入れていきます。片側の歯の面にピッタリ当てながら、歯と歯茎の境目の中に糸を少し入れます。

歯に糸をしっかり巻きつけて、上下に数回こすりつけ、歯垢を取り除きます。これを片側ずつ行います。

両面の清掃が終わったら、入れた時と同じように、ゆっくりとフロスを外します。

これを全ての歯と歯の間で繰り返し行います。使用した糸には汚れが付着しているため、歯を移動するたびに、片方の中指に巻きつけたデンタルフロスを1周分緩めて、新しい糸が使えるようにします。そして使用した糸を、もう片方の中指に巻きつけていきます。

 

◆デンタルフロスで早期発見

デンタルフロスを使うことで、歯周病や虫歯の予防だけでなく、早期発見が可能です。たとえば、歯と歯の間に虫歯があると、糸が引っ掛かったり、ざらざらとした感触が糸に伝わります。詰め物や被せ物が合わなくなっている場合も同様です。また、デンタルフロスを使用する度に、歯茎から出血するような場合は、歯周病が疑われます。こんな場合は、なるべく早く歯医者さんで診てもらうようにしましょうね。

 

■注意したい目に見えない虫歯(歯と歯の間の虫歯)

虫歯というと、黒くなってきて穴が開いて来てということを連想すると思いますが、場所によっては重度になるまで全く気づかないということもあるのです。
それが、歯と歯との間にある虫歯です。
隣接面の虫歯などとも呼びますが、これは外からでは見えないことも多いため、虫歯を自覚する時には既に進行しているということが多いです。

本人が思っている以上の進行であることも多く、歯科医とトラブルになるということも少なくありません。
これは、歯科医側からの説明が不充分な状態でごっそりと削ってしまうという場合にも起こりますし、本人が「虫歯でこんなに削られるなんて思ってなかった」という場合にも起こります。
特に後者の場合、自分ではそんなにひどくない虫歯である、もしくは虫歯なんてないと思っていたため、不必要に大きく削られたんじゃないのかと思うことも多いようです。

個々のケースによって全く変わって来ますが、隣接面の虫歯は本当に怖いもので、想像以上にたくさん歯を削ることになる場合が多いのです。
ですから、歯磨きなどのセルフケアも大事ですが、定期的に歯科医で検診を受けておくことも必要です。


また、デンタルフロスでセルフチェックも出来ます。
隣接面にフロスを入れて歯の表面を擦るように動かしましょう。
この時に、【隣接面にざらつきがある】、【出し入れする時に糸がばらけてしまう】、【いつも同じ個所でフロスが引っかかる】、【何か引っかかる気がする】などの症状があると、虫歯である可能性があります。

尚、つめもの、かぶせものの歯である場合は、合わなくなっている場合にも、上記の【ざらつき】以外の症状が発生することがありますし、また【フロスが入らない】ということもあります。
この場合も、合わない箇所から虫歯になる可能性がありますので、早めに歯科医で診てもらった方がいいと思います。

 

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