歯並びが悪くなる癖

■子供の歯並びが悪くなる癖
子供の歯並びの悪さには、6~7歳頃に気づきやすいと考えられています。これは、この頃に永久歯に生え変わるからですが、悪くなってからでは戻すために矯正をするなど手間や時間もかかりますし、お子さんも大変です。ですから、悪くなる前に変な癖をつけない、癖を直すことが必要になります。歯並びを悪くする癖について記しますので、チェックしてみてください。

 

◆指しゃぶり
3歳頃までは行っていて問題ないと考えられていますが、これが続くようなら出っ歯の要因になります。4歳程度で止めさせるというのが理想でしょう。また、指を入れて吸い続けることで、横の歯が内側に倒れてきてしまうこともあります。

◆口呼吸
口呼吸を続けると、口を閉じるための筋肉がしっかり成長しなくなります。また、舌が正常な位置におさまりません。本来は正常な舌の位置が顎の形成に大きく関係するのですが、それが出来ないため、顎が小さくなってしまいます。歯の大きさは変わらないので、顎が小さいと歯並びに悪影響が出ます。

◆歯軋り
歯が噛み合わさる力は想像以上に強いものなので、歯軋りを続けると顎関節に強い負荷がかかります。

◆爪、唇、シーツなどを噛む
口の動きが不自然になるので、習慣化すると歯並び、顎関節に悪影響を及ぼします。
また、歯がずれてきたりもしますし、シーツなどを噛んでいると前歯が前面に引っ張られるため、一本だけ飛び出た状態になるかもしれません。

◆頬杖
どちらかの顎に余計な負荷がかかる状態が頻繁にあると、顎の成長度合いが左右で違ってきます。

◆食べ物を片側で噛む
歯の生え変わりや虫歯などの理由から、片側で噛む癖がつく場合があります。
そうなると、歯列や顎の骨が歪んできます。

◆食べ物を丸飲みする
丸飲みする癖があったり、柔らかいものばかり食べていたりすると歯や顎関節がしっかりと発達しなくなってしまいます。

◆舌の癖
口内の同じ個所を舌で押す、触るといった癖があると歯並びに影響します。
上の歯の裏側なら出っ歯、下の歯の裏側なら受け口、上下の歯の境目なら開咬といった症状になりやすくなってしまいます。

◆日常の姿勢
猫背の場合は上顎が前に出ることが多く、首が左右のどちらかに傾いでいる場合は噛み合わせがズレていることが多いです。
チェックしやすいのは座った時です。座ると腰で重心が固定されるため、立っているよりも首と腹部が圧迫されているのです。ですから、呼吸を楽に行うために頭を傾けたり、下顎を前に移動させようとしたりすることがあり、これが顎の位置を安定させないのです。

◆うつ伏せ寝
長くうつ伏せで寝ていると、頭の重さが口元周辺にかかることになります。
これが歯並びに悪影響を与える可能性があります。


◆お父さん、お母さんへ
◇神経質になり過ぎず、強く言い過ぎないこと

癖を作らない、直すことは重要ですが、指摘して簡単に直るものではありません。あまり強く言い過ぎると、逆にひどくなってしまう場合もあるので要注意です。ポイントは子供自身に自覚させることでしょう。悪癖であることを教え、何故それが良くないのかを自覚させるようにしましょう。

 

■治療法は、さまざま
ひと言で『歯列矯正』といっても、小児矯正の治療法はさまざまです。
歯科医院の方針や歯並びの状態によって治療法は異なってきます。

小児の矯正治療は、年齢などに合わせて、『2段階治療』または『包括治療』を行います。2段階治療とは、治療期間を2段階に分けて治療を行うというものです。包括治療とは、段階を分けず、1つの流れとして継続的に行う治療です。子どもの年齢や歯の状態によって、どちらの治療が適しているのか異なります。


◆2段階治療
子どもの年齢が3~8歳で、顎の大きさやバランスが原因で歯並びが悪くなっている時には、2段階治療が行われます。

まず1段階では、顎の大きさやバランスを整えていきます。
治療開始年齢は、3~12歳。
治療期間は、1年半~2年半ほどです。

治療方法としては、取り外しができる矯正器具(ムーシールド・バイオネーター・床矯正など)を使って、顎の骨の大きさやバランスを改善していきます。この治療が、キレイな歯並びや正しい噛み合わせの基礎となっていきます。

1段階の治療が終了すると、次に2段階の治療へうつります。永久歯が生えそろうのを確かめてから、固定式の装置(セラミックブラケット・インビザライン・デーモンシステム)を使い、歯並びを整えていきます。この2段階の治療に要する期間は、1~3年。永久歯が生えそろう10~15歳から始めます。


◆包括治療
骨格的な問題や、歯の数が足りない場合、10歳くらいからの矯正治療の場合などは、継続的な治療である包括治療が必要となります。治療方法としては、『2段階治療』を行い、改善が難しい場合に、取り外し式装置やブラケット装置により治療を行います。このように包括治療を行うと、抜歯や外科矯正といった負担の大きい矯正をする必要がなくなる場合があります。

 

歯列矯正は、「いつ始めるのか」、「何が原因で歯並びや噛み合わせが悪くなっているのか」によって治療法は異なります。
お悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。 子ども用マウスピース矯正 詳しくはコチラ

 

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