歯周病と関連があるとされている病気

歯周病は、口腔内の細菌感染によって引き起こされる炎症疾患であり、その炎症が全身の病気と関連しています。
以下に、歯周病と関係があるとされている病気をいくつか挙げてみます。


■心臓病
歯周病菌が心臓の弁に感染することで、心臓弁膜症を引き起こすことがあります。また、歯周病によって全身の炎症性物質が放出され、心臓病の発症リスクを高めることがあります。

■糖尿病
歯周病の治療をしない場合、炎症性物質が全身に放出され、糖尿病の進行を促進することがあります。逆に、糖尿病の患者さんは、歯周病の発症リスクが高くなります。

■肺炎
歯周病の菌が口から気道に入り込むことで、肺炎を引き起こすことがあります。

■妊娠期の合併症
歯周病は、早産や低体重児出産などの妊娠合併症の原因としても知られています。

■がん
歯周病の炎症ががん細胞の発生や増殖を促進することが知られており、歯周病とがんの関係が注目されています。特に、口腔がんや食道がんとの関連が報告されています。

■アルツハイマー病
歯周病の細菌感染が脳に到達し、脳内の炎症を引き起こすことで、アルツハイマー病の発症リスクを高めることが報告されています。

■骨粗鬆症
歯周病によって破壊された歯周組織は、骨粗鬆症の原因にもなります。歯周病の進行が骨密度の低下を招き、骨粗鬆症の発症リスクを高めることが知られています。

■リウマチ
歯周病の細菌が関節に感染し、関節リウマチの原因となることが報告されています。

■肝炎
歯周病の病原菌が肝臓に到達し、肝炎の発症リスクを高めることが報告されています。

■眼疾患
歯周病の炎症物質が目の網膜に到達することで、網膜症の進行を促進することが報告されています。

■呼吸器感染症
歯周病の病原菌が口腔から気道に入り込むことで、肺炎や気管支炎などの呼吸器感染症を引き起こすことがあります。

■腎臓疾患
歯周病の進行が腎臓疾患の発症リスクを高めることが報告されています。

■アレルギー性疾患
歯周病の細菌感染がアレルギー性疾患の発症リスクを高めることが報告されています。


このように様々な病気と歯周病の関連が報告されています。

歯周病を予防するためには、定期的な歯科検診や適切な歯磨き、歯間ブラシやデンタルフロスを使った細菌の除去が重要です。

歯科検診を定期的に受け、必要であれば歯周病の治療を行うことで、病気リスクを低下させることができます。

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