皆さんの中に、長年のガンコな肩こりに悩まされている方は、いらっしゃらないでしょうか。マッサージや塗り薬、肩こりに効く飲み薬…いろいろ試したけど、一時的にラクになるだけ。病院でも異常はないといわれるし…

その肩こり、もしかすると、噛み合わせの悪さから来ているかもしれません。

◆噛み合わせと肩こり

歯並びが悪かったり歯ぎしりのクセがある、虫歯や高さの合っていない歯の被せ物などがあると、噛み合わせには微妙なズレが生じます。すると、本能的に噛みにくいところを避けて物を食べるようになり、その噛みグセがいつの間にか習慣となってしまいます。

すると、頭や身体はいつも噛んでいる方へと傾き、体全体が正しい位置からズレてしまいます。そして、その力に対してバランスを取るため、一部の筋肉が常に緊張した状態になっていきます。この筋肉の緊張が、肩こりや腰痛、手足のしびれとなって表われてしまうのです。

◆遅れがちな原因の特定

誰でもそうですが、頭痛がひどい時はまず内科、肩こりや腰痛は整形外科、耳鳴りは耳鼻科と、専門分野の病院を訪ねます。そこで検査や治療を受けてみても、いっこうに症状が改善されず、さらにさまざまな不快症状に悩まされ、最後に噛み合わせを疑って歯科医院を訪れるケースが多いようです。

◆こんな方は要注意

※虫歯や歯の詰め物が外れたままになっている
※口の中に詰め物や被せ物が多い
※歯が抜けたまま放置している
※歯並びが悪い（出っ歯、受け口、乱杭歯など）
※左右のどちらかでいつも噛んでいる
※古い入れ歯を使っている

いかがでしたか？

噛み合わせや歯並びの治療は、お口の中の状態やCT、レントゲンによる診断によって、歯医者さんと相談のうえで決定されます。これによって、肩こりだけでなく、噛み合わせの悪さがもたらす、さまざまな症状が軽快する場合が多くあります。

いつまでも改善されない肩こりや腰痛、頭痛に悩まされているようなら、一度歯科医院を訪れてみてはいかがでしょうか。