インプラントができる年齢は?

インプラントは人工歯を天然歯と遜色なく使えるようになる治療です。強い力がかかっても食べ物をしっかり噛むことができるので、歯を失くしてしまった方に有効です。しかし、見た目の手軽さとは反対に、手術は骨に穴を開けるため、あごの骨が未発達な未成年者、高齢者や既往症をお持ちの方などは手術ができないケースもあり、誰でも気軽にできる治療ではありません。

●インプラント不可は何歳まで?

未成年者はあごや顔全体が発達途中にあります。個人差もありますが、18歳前後はあごの骨の成長がまだ完了していない状態と考えられていて、インプラント治療を行うことはできません。万が一成長過程で治療をしてしまうと、歯並びやあごの形成に不具合が生じると言われています。

ちなみに、女性は男性よりも成長が早い傾向にありますが、逆に男性は女性に比べて遅く、下あごの成長期間が女性よりも長くかかると言われています。

下限は大体20歳くらい、あごの骨が成長し終わってからになります。上限はというと、特に制限は設けられていませんが、骨密度が減少しておらず、重篤な病気がなく、インプラント治療に耐えうる状態であれば、ほとんどの成人者はインプラント治療が可能です。

ただしインプラントを入れた後はそれで終わりではなく、毎日のセルフケアが重要になります。たとえば歯周病を防ぐ食生活や生活習慣、タバコなども控えなければなりません。術後のセルフケアが難しい方は、どんなに若くてもインプラント治療には不向きとされています。


●健康なときにインプラントを入れておこう

ある日とつぜん歯を失ってしまったら、それが乳歯でない限り、二度と自分の歯を取り戻すことはできません。安く治療する方法としてブリッジなどもありますが、健康な歯を削らなければなりませんし、入れ歯などは見た目の問題とセルフケアの問題があります。

年齢や体の状態によっては、インプラントを入れたくても入れられない状況が発生します。アゴの骨の弱った方は手術を断られる可能性がありますし、逆に年をとっていても問題ない場合もたくさんあります。
歯が抜けてなくなったら放置せず、できるだけ健康なうちに受診してておくと安心かと思います。

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