虫歯や歯周病に間違われやすいトラブルとは?

歯や歯茎に痛みを感じると、虫歯や歯周病を疑ってしまいます。
でも、実はその痛み、虫歯や歯周病ではないのかもしれません。

30代の社会人に最近増えていると言われている『急性潰瘍性歯肉炎』。
急性潰瘍性歯肉炎になると、歯と歯の間の歯肉が赤くはれて、潰瘍ができ、歯茎に痛みを感じるので、歯槽膿漏と間違えてしまいがちです。

潰瘍性歯肉炎と聞くと、少し怖気づいてしまう人もいるかもしれませんが、軽症だと4~5日で完治するので、それほど心配はいりません。汚れをきれいに取り除き、口の中の清潔を保つようにすれば、自然に改善されていきます。

ただ、重症になってしまうと歯槽粘膜、扁桃などにも異常をきたし、頭痛や発熱、リンパ節の腫れといった症状を引き起こす場合も。放っておくと、どんどん症状は悪化してしまうので、歯茎が痛いと感じたら、なるべく早く歯科医院で診てもらうようにしましょう。

また、虫歯のような歯の痛みを伴うものに、『上顎洞炎』があります。
上顎洞炎になると、上の奥歯の辺りに痛みを感じるため、虫歯と間違えやすいです。

上顎洞炎は、アレルギー性鼻炎や花粉症、風邪などが引き金となる副鼻腔の炎症です。
鼻をかんだ時や首の後ろ側をたたいた時など、ちょっとした振動で歯の痛みを感じるなら上顎洞炎かもしれません。

上顎洞炎には、虫歯や歯周病が原因で根元に炎症が起きる歯性上顎洞炎もあります。
歯に痛みを感じたら、実際に歯や歯茎が悪い事もありますが、上顎洞炎のように、歯とは全然関係のない部位が炎症を起こしている場合もありますので、できるだけ早めに診察してもらいましょう。

子どもたちが学校で受ける歯の検査というと、今までは虫歯の検査だけでしたが、最近では、額関節症の検査をする学校も増えてきているようです。額関節症もひどくなると、大きな口が開けられなくなり、口を開ける時や食べ物を噛む時に痛みが生じてしまいます。
額関節症は、姿勢や生活習慣に気を付けたり、ガムなどを利用して改善する事も可能なので、虫歯や歯周病と同じように、額関節症も早期発見、早期ケアが大切です。

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