歯がなくなると記憶力も低下する?!

年齢を重ねると、自然と記憶力も悪くなるものですよね。
実は、記憶力の低下は、加齢のせいだけではないことがわかってきました。

高齢になってくると、虫歯、歯周病などで歯が抜けてしまう事も多くなります。
そして、歯を失う事によって、記憶力が低下するということが明らかになったのです!

55〜80歳の人を対象にした実験で、歯の本数と昔の記憶との相関関係を調べました。
その結果、天然歯が多い人は、歯を失ってしまった人より、過去の記憶力や認識力、情報を記憶する能力が勝っているという事が分かったそうです。

でも、どうして天然歯が少ないと、記憶力など脳の機能が低下してしまうのでしょうか?
それは、天然歯を人工歯にすると、歯の感覚が落ち、脳への信号も減ってしまうからなのです。
また、天然歯の方が、人工歯より噛む力が大きいので、脳への血流が増え、広範囲にわたって脳の活動が活発になるのです。

さらに、歯を失うことで、食生活が変わることがあります。
すると、脳の活動に必要な栄養素が十分に摂取できず、記憶力が低下するのではないかとも言われています。
自分の歯でしっかり噛んで食べるという事が、脳の活性化を促す事になるのですね。

動物実験では、歯を失う事でアルツハイマー病が悪化するという実験結果が出ているそうです。

高齢になった時に、少しでも多く天然歯を残せるように、日頃から歯のケアをすると、
アルツハイマー病などの認知症を予防したり、その進行を抑制する事が可能なのでしょうね。

歯は、ただ食べ物を噛むという役割だけではなく、脳に対しても多大な影響を及ぼしているものなのです。

高齢化社会となり、認知症患者も増加しています。
脳も身体も元気でいるためには、歯の健康というのは無視できないものなのでしょう。
歯周病も認知症と関係があると言われています。
認知症になるかどうかは、天然歯の本数と歯周病の有無も影響するということなのです。

丁寧に歯のケアをするという、ちょっとした習慣が、自分の老後を救ってくれる事になるのかもしれませんね。
歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを是非、受けてくださいね。

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