さらさら「だ液」とネバネバ「だ液」と口臭


2種類ある?!唾液の性質と特徴

唾液には、サラサラした唾液とネバネバした唾液の2種類があります。
お口の中に「サラサラ唾液」が常に分泌されている状態が理想的です。
逆に、「ネバネバ唾液」が分泌されている時は口臭の原因にもなりますので、要注意!

唾液は、反射的に分泌されています。(無意識のうちに、分泌されています。)
例えば、お口の中に食べ物が入ると、味覚の刺激などによって反射的に唾液がでてきます。
それから、食べ物を見たり、連想したり、匂いを嗅ぐだけでも唾液が出てきますよね。

この時の唾液は「サラサラ唾液」で、耳下腺から分泌され、お口の中を洗浄したり、食べ物を湿らせて飲み込みやすくしてくれます。
また、消化酵素も含まれているので、消化も助け、飲食によって酸性に傾いたお口の中を中性に保とうとがんばってくれます。

この「サラサラ唾液」は、副交感神経が調節していて、別名「安静時唾液」とも呼ばれています。
気持ちや身体がリラックスしている時に分泌されるのです。
楽しい時、笑っている時、お風呂に入ってリラックスしている時、おいしく食事している時など、
みなさんがリラックスモードな時に、副交感神経が活発に働いて、サラサラ唾液が分泌されます。
サラサラ唾液でお口の中が潤った状態になれば、自浄作用が働き細菌の活動を抑えることができ、口臭も発生しにくいと言えます。

このサラサラ唾液でお口の中を潤しておくには、精神的にリラックスしていることが大切です。

では、「ネバネバ唾液」ってどんな時に分泌されるのでしょうか?
「サラサラ唾液」が分泌される状態と逆な時に、分泌されます。
例えば、緊張している時、イライラしている時、ストレスを感じている時、または、加齢が原因でネバネバした唾液が出てきます。


ネバネバ唾液は、舌下腺から分泌され、顎下腺からも分泌されています。
顎下腺からは、サラサラ唾液とネバネバ唾液の混合されたものが出ています。
ネバネバ成分には役割があり、お口の中の粘膜を保湿したり傷つくのを防いだり、細菌を絡め取って、体内への侵入を防いだりします。

ただ、お口の中がネバネバしてきたら、自浄作用が効きにくく細菌の活動を抑えられず、口臭が発生しやすい状態になります。

一般的に、私たちは、副交感神経のコントロールによって、1日の殆どをリラックスモードで過ごしていると言えます。
お口の中に多少トラブルがあっても口臭がないという方、いらっしゃると思います。
その方は、リラックスモードでサラサラ唾液を多く分泌しているのです。
気分の良い状態が続けば、サラサラ唾液がたくさん出て、口臭も予防できるんですね!

お口の中がネバネバしてきたなぁ・・・と感じたら、水を飲んだりしてリラックスしてみましょう!

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