乱ぐい歯とは


悪い歯並びにも色々ありますが、歯が重なっていたり、ねじれていたりするのは乱ぐい歯。専門的には叢生(そうせい)と言います。

子供の悪い歯並びは、半分がこの「乱(らん)ぐい歯」で、そのうち約70%は前歯に見られます。
12歳以上20歳未満の日本人の約40%が叢生と言われています。

なぜ、このような歯並びになってしまうのでしょうか?
原因としては、虫歯、指しゃぶり、顎の大きさと歯の大きさのアンバランス、あごが十分に発達しないうちに歯が生えてしまうなどがあります。

悪い歯並びは、ブラッシングがしにくく虫歯や歯槽膿漏・歯周病・歯肉炎の原因になるほか、食べ物がかみにくい、発音にも影響が出てきてしまう場合もあります。

乱ぐい歯が前歯にあれば、7~8歳ごろまでに矯正するのが効果的です。
一番初めに発見しやすい叢生は下顎位の前歯で、前歯の交換は6歳臼歯が生える時期近くに起こります。

この前歯の生え変わる時期にお母さんが発見してくれると、床矯正を用いて比較的簡便に治療できます。
永久歯が生える際に、顎の骨が左右発育するのを利用すると、矯正しやすいためです。

前歯の叢生(そうせい)は、その後に次々生え替わる奥歯にも影響が出てきます。
問題が増えてからでは複雑になり、治療費用にも影響がでます。
大人の叢生も初めは単純だったはずで、叢生を放置した結果ですね。
子供の歯並びは、親御さんの観察がとても大事なのです。

また、叢生・乱ぐい歯にならないためには、良く噛む事も大切です。
あごを十分に発達させ、歯がきちんと並ぶスペースを確保するためです。
あごの未発達からくる叢生の状態は咀嚼機能の減少であり、あごの骨の未発達ばかりでなく、顔の表情をつかさどる表情筋も不活性になります。
噛む作用は咀嚼筋だけではなく、表情筋も使用しています。前歯で噛むことは口の周囲の口輪筋を使用します。前歯で噛まないと口輪筋が不活性となり口角下制筋により口が「への字」の影響になってしまうことがあります。また、歯並びだけではなく、子供たちの表情にも大きく影響するのです。

その他にも、歯や顎に加わる悪い刺激についても注意しましょう。指しゃぶりや、唇をかむ、頬杖、うつぶせ寝、下で前歯を押すなども歯並びが悪くなる原因のひとつです。
こどもの歯並び、日ごろから注意して見てあげて下さいね。
 

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