歯並びは子供の生活習慣?遺伝?

こどもの歯並び、気になりますよね?
歯科器具メーカーが母親300人を対象に行った意識調査では、62%、3人に2人が、子どもの歯並びが「よくない」と答え、悩みの一つになっていることがうかがえます。

歯並びが悪いのは、遺伝と考えられがちですが、実は、小さいときの生活習慣も大きく関わっていることが分かってきました。

矯正歯科の歯科医師、大野粛英先生は、40年以上にわたって歯の矯正を行っていて、歯並びが悪くなっている人の半数以上は、遺伝ではなく、生活習慣が原因だと指摘します。

・舌の癖・・・舌を出す癖が原因で前歯が前に出てくるケース。
舌で歯が押され続けていると、上の前歯が出て来るし、上下にも隙間が空くとしています。

・指しゃぶり・・・前歯が出て、上下の前歯に隙間が開いて、ものを飲み込むときに舌が前に出てくる、かみ合わせが横にずれてしまうケースもあります。

・ほかの癖・・・ほおづえをつく癖が、歯並びに影響したケースもあります。
ずっと片方が押される力が加わり続けることで、あごの形にも影響し、歯が斜めになっています。

・乳歯の虫歯・・・乳歯が虫歯となって早い時期に抜いてしまうと、歯並びを悪くする原因になります。

歯並びに悪い影響がある指しゃぶりや口呼吸、それに舌を出す癖を直す方法として、
舌を鳴らす訓練があります。舌が出ないよう、上あごにくっついた状態を身につけてもらうのがねらいです。

また、ボタンを口に入れて糸で引っ張り、口元の筋肉を鍛える方法もあります。口が開いたままだと歯が前に出るなど歯並びに影響するため、それを防ぐのです。


食事のときに注意すべき点もあります。
いすに座った際に、足が宙ぶらりんにならないように踏み台などを置いて、足の裏がぴったりと着いた状態で座ることが大切です。正しい姿勢で座ることで、あごにきちんと力が伝わり、成長につながるのです。
こうしたトレーニングは、永久歯が生えそろうまで、できれば、小学校の低学年までに習慣づけることがポイントだということです。

こうした生活習慣の癖を早く直すことで予防できるケースが多く、悪い癖は早めに見つけて、早めに治療すれば矯正しないで済むこともあります。

将来のお子様の歯並びのために、小さいうちから注意を向けてみてはいかがでしょうか?
何気ない生活習慣や癖を、今から改善し、こどもにきれいな歯並びを与えてあげましょう!

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