歯磨きしているのに歯が黄ばむ(黄ばみの原因と対処法)
毎日しっかりと歯磨きをしているのに、何故か歯が黄ばんでしまうとお悩みの方も多いかもしれません。
ここでは、黄ばみの理由と対処法について少し記そうと思います。
◆黄ばみの理由
◇着色汚れ、ヤニ汚れ、歯石の付着
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、ケチャップなどの色が濃い飲食物などを多く摂取する人は歯に色がつきやすくなります。また、煙草のヤニも色がつきます。
更に、歯垢が溜まると歯石となるのですが、この歯石が付着することでも歯が汚く見えてしまいます。
歯石は始めは『白~黄色』なのですが、食べ物などの汚れと相まって少しずつ黒く変化していきます。
◇虫歯、つめものの変色
虫歯があるとその部分が黒く見えます。また、虫歯を治療した際のつめものが原因になることもあります。
経年的劣化とも呼ばれますが、つめものが変色したり、金属のつめものによって歯が変色したりすることがあります。
◇歯の磨き過ぎ
歯磨きは大事なのですが、磨き過ぎると着色したようになってしまいます。
例を挙げると、研磨剤入りの歯磨き粉などを使用して磨き続けることで歯の表面のエナメル質が薄くなってしまい、歯が黄色く見えるようになるということがあるのです。
◇口内乾燥
口内が乾燥して来ると、着色が起こります。
これは、唾液が持つ洗浄効果が薄れたためです。
◇薬品使用
色の濃いうがい薬、特定の内服薬などによって着色することもあります。
色の濃い液体を使用した後は、水でうがいをするようにした方がいいと思います。
◇加齢
加齢によっても黄色くなってしまいます。
歯は象牙質なので元々ある程度は黄色味があるのですが、加齢によってそれが濃くなっていくのです。
また、歯磨きや歯を使用することで象牙質が透けて来るようにもなります。
◇神経をとった歯
神経を除去した歯は水分を失うため、色が黒くなっていきます。
◇遺伝
遺伝的な病気、代謝異常などによっても変色することがあります。
『低フォスファターゼ血症』、『上皮小体機能亢進症』、『過ビリルビン血症』、『先天性ポルフィリン症』、『糖尿病』などが一例です
◆対処法
◇PMTC、歯石除去
歯科医で歯科衛生士に歯垢や歯石を除去してもらうという方法があります。
着色理由が歯垢であれば、これで綺麗になると思います。
歯石もあるということなら、おそらく歯周病を併発している可能性が高いため、そちらの治療もすることになるでしょう。
◇ジェットポリッシャー
歯科衛生士に歯垢や歯石を除去してもらった後、高圧で水と空気と細かい塩の粒子を歯に吹き付けることで歯を白くする方法です。変化する白さに限界はありますが、素早く効果を見ることができます。
◇ホワイトニング
加齢の黄ばみや神経除去の歯に有効な方法です。
加齢の場合は綺麗に出来ますが、神経除去の場合は完全に白くすることは難しいかもしれません。
それでも、着色の度合いを低下させることは出来ることがあります。
◇ポーセレンラミネートベニア
主に前歯の治療に使用します。
着色の理由は問わずに行えますが、自分の歯を少し削ることになります。
表面を薄く削り、そこに薄いセラミックを貼るのです。
◇セラミッククラウン
一番確実に白く出来る方法です。
しかし、自分の歯を大きく整える必要があるため、手放しでお勧めは出来ません。
◇歯科治療を受ける
虫歯、つめものの変色などであるなら、歯科治療を受けることで綺麗に出来ると思います。