歯の痛みが原因で起こる頭痛も

歯の痛みと頭痛には関係がある場合があります。
歯と頭の神経が近いところにあるため、どちらかに起きた問題がもう片方にも痛みとして伝わることがあるためです。

◆歯痛と頭痛が併発する場合に考えられる理由

◇虫歯、親知らずなど

虫歯が神経を刺激し、その刺激が鼻の奥まで届くと頭痛も併発することがあります。
親知らずの場合、歪んだ生え方をしてしまうことで周囲の歯茎を圧迫したり、隙間が出来過ぎて菌が侵入したりすることで頭痛に発展することもあります。
歯が元なら心配ないと思わないでください。
菌が血流に乗って脳に到達することもあるのです。

 

◇副鼻腔炎

鼻腔の周囲には副鼻腔と呼ばれる箇所があります。
ここに何かの理由で膿が溜まってしまい起こるのが副鼻腔炎であり、慢性化すると蓄膿症と呼ばれます。
頭痛以外にも、鼻づまり、咳、頭の重怠さを併発することがあります。
アレルギーによる鼻炎の延長、風邪、喘息の二次症状としても起こりますし、また、虫歯の炎症が悪化して副鼻腔炎を起こすこともあるので注意が必要です。

 

◇群発頭痛

強い痛みが起こる頭痛の一種類です。
一定時期、一定時間に発生するという特徴があり、その時期の間は数日~数時間に1度の頻度で頭痛が起こります。
また、その頭痛は数十分に渡って続くというのも特徴です。
視床下部や三叉神経系に何かの異常が起こることが理由と考えられており、片方の目の奥が痛み元になることが多いです。
この痛みが目、鼻、歯の神経にも影響を与えることがあるため、歯痛が誘発されることがあると考えられます。

 

◇脳腫瘍、脳梗塞

歯が痛むし、強い頭痛もあるのに、虫歯ではないという場合は、脳腫瘍、脳梗塞ということもありますので要注意です。
上記の群発頭痛ということも勿論考えられますが、歯のトラブルに覚えがないのに頭痛と歯痛がひどい時には歯科医よりも先に脳外科、神経外科を受診した方が安心だと思います。
脳のトラブルの場合、少しでも早く対応する必要があるため、歯科医で診察、治療してからというのでは遅いこともあるからです。

 

 

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