顎関節症ってどんな症状?

顎関節症という病気があります。
現在、若い女性に急増しているとも言われている病気なので、今回はこの顎関節症に関して少し記そうと思います。

 

◆顎関節症という病気について

顎関節症の定義というものがあるのですが、それを記すとややこしいので簡略表記にすると、【顎関節周辺に何かの問題がある】慢性疾患なのです。
あやふやな書き方ですが、これは顎関節症になる理由や、起こる症状が多岐に渡っているためです。
基本は子供から高齢者まで発症する可能性のある病気ですが、今は女性に多く男性の2~3倍の人が診療を希望して来院するそうです。
それも若い女性に多く、10代の半ば頃から発症人数が増え始め、ピークは20~30代となっています。
女性に多い理由は分かっていませんが、一説には若年層の食習慣や生活習慣、女性ホルモン、男性よりも骨格や靭帯が弱いなどの要素が挙げられています。

 

◆顎関節症の症状について

症状は多岐に渡りますが、主なものとしては次の5つです。

◇顎が痛む

顎関節や周辺の頬、こめかみ辺りが痛みます。
口を開閉する、食べ物を噛む時に顎を動かしますが、この時に痛むのが特徴です。

◇開口障害

口を大きく開けられない症状です。
普通の人は指3本を縦にして口内に入れることが出来るのですが、顎関節症の人は指2本かそれ以下しか入れることが出来ません。
口が開けられない理由としては、顎関節に異常があるため、口を開けると痛むので無意識に開閉を抑えているための2つが考えられます。
少しずつ開閉が困難になる場合と、突然開けられなくなる場合があります。

◇関節雑音

顎を動かすとカクカク、ジャリジャリ、ミシミシといったような音がするものです。
主に、耳の前周辺で鳴っているように聞こえます。
痛みも実害もなく、音だけが鳴るという場合は顎関節症の予備軍かもしれません。

◇口を完全に閉じられない

稀な症状ですが、顎関節に異常があるため口を完全に閉じることが出来なくなることがあります。

◇噛み合わせの違和感

突然噛み合わせが変わったように思う時は顎関節症かもしれません。
顎関節や周辺の筋肉に問題があると、顎の動きに変化が出来るため噛み合わせそのものが変わってしまうことがあるのです。


 

◆顎関節症のその他の症状

主なものとは違いますが、全身に症状が起こることがあります。
頭痛や首、肩、背中の痛み、腰痛、肩こり、耳鳴り、耳が痛む、難聴、眩暈、目の疲れ、充血、歯や舌の痛み、味覚異常、口腔乾燥、嚥下や呼吸困難、手足の痺れなどの顎とは関係ないと思われるところにまで症状が起こります。

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