永久歯が生えてこない?!どうすればいい?

乳歯が永久歯に、正常に生え変わるのかどうか、気になりますよね。
乳歯は抜けたのに、永久歯が生えてこないというトラブルがあります。これは、埋伏歯というもので、永久歯が歯茎の中や顎の骨の中で止まり、出てこられない状態になっているのです。埋伏歯が1本でもあると、永久歯の噛み合わせや歯並びにも影響が出てしまいます。


■埋伏歯
埋伏歯の原因は、顎が小さ過ぎ、もしくは歯が大き過ぎて、永久歯が生える隙間がない、骨と歯がひっついている、歯の位置がずれる、など色々ありますが、原因不明の場合も。永久歯が埋伏歯になり、そのまま生えなくなってしまう人もいます。

ただ埋伏歯になると、そのまま全く出てこないというわけではありません。3~4年かけて、自然に永久歯が生えてくる事もあります。そのため、埋伏歯だからといって、すぐに何か処置をしなければいけないという事はなく、場合によっては経過観察となります。

乳歯が残っている場合には乳歯を抜いたり、乳歯が抜けて時間が経ち、歯茎が硬くなっている場合には、歯茎を切るなどの処置が必要になってくる場合もあります。また、顎の骨の中に永久歯があり、そこで止まっている場合には、矯正装置によって歯を引っ張りだします。その場合、歯を引きだす事で歯並びが整わなくなってしまうので、後々、歯全体の矯正治療が必要になってきます。


■先天性欠損歯
先天性欠損歯は、乳歯の下に永久歯の歯胚がない状態で、レントゲン撮影をすればすぐにわかります。先天性欠損歯の原因はまだ明らかではありませんが、妊娠時の栄養状態によって左右されるとも言われています。乳歯の歯胚も永久歯の歯胚も、妊娠中に作られていきますが、お母さんがつわりなどで食欲がなく、必要な栄養素を十分に摂る事ができないと、子どもの歯にも何らかの影響を及ぼしてしまうようです。

また、妊娠中に飲んでいた薬物の副作用や、全身疾患によって、子どもが先天性欠損歯になってしまう可能性もあります。先天性欠損歯は、下顎の方が多く、特に第二小臼歯や側切歯に多くみられます。先天性欠損歯の場合、いくら待っていても永久歯が生えてきません。歯並びや噛み合わせ、見た目などに問題が生じる場合には、部分入れ歯やインプラント、ブリッジなどの措置が必要となってきます。


■多く生えることも・・・
過剰に歯が生えるような埋伏過剰歯という患者さんもいます。この場合には、歯並びを悪くしないためにも、余分な歯を抜歯する必要があります。
余分な歯を抜歯すれば、過剰歯が邪魔で、今まで顔を出せずに止まっていた永久歯が、正しい位置に生えてこられるようになるからです。

親知らずが横向きに生え、歯茎から出られないという水平埋伏智歯の場合も、抜歯によって周りの歯への悪影響を防ぎます。
埋伏歯は歯茎や骨の下にあるので、普通の抜歯よりも少し負担がかかってしまいます。埋伏歯を抜歯する時には、歯茎を開き、骨を取るなどの処置が必要で、抜歯には30分~1時間ほど要します。


■まとめ
乳歯が抜けたのに、永久歯が出てこない!
そんな時は、歯医者さんに行き、レントゲンを撮って、どのような状態になっているのか確認してもらいましょう。

 

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