知らないとコワイ!?口腔ガン

皆さんは「口腔ガン」をご存知でしょうか。

日本では年間、約6,000人もの人がかかり、その半分が亡くなられています。しかも死亡率が低下しつつある欧米諸国と比べ、日本では罹患率・死亡率ともに増加傾向にあるようです。

◆口腔ガンってどんなもの?

口腔がんには、舌にできる「舌がん」、歯茎にできる「歯肉がん」、ほっぺの粘膜にできる「頬粘膜がん」、上あごの粘膜にできる「口蓋がん」、舌の裏側に接する部分にできる「口腔底がん」があります。定期的に歯医者さんを受診していれば、早期発見が可能なガンだといえますが、一般の人には口腔ガンの認知度はまだまだ低く、実際はかなり進行してから発見されるケースが多いようです。

◆口腔ガンの主な原因って?

口腔ガンの最大の原因は喫煙です。タバコを吸う人は吸わない人に比べ、約7倍も発症リスクが高まります。また、死亡率も4倍と非常に高いのです。

次いで飲酒。タバコに含まれる発ガン物質がアルコールによって溶けだし、口の中の粘膜に悪影響を与えてしまうのです。年齢が50歳以上で、喫煙・飲酒の習慣がある人は要注意といえます。

これ以外にも、ブラッシング不足で口の中が汚れていたり、合わない被せ物や入れ歯で粘膜を刺激する状態が続いていたり、虫歯や歯周病を放置することも、口腔ガンの発症リスクを高めてしまいます。

◆口腔ガンを予防する

口腔ガンの予防には、喫煙や飲酒の習慣を見直し、バランスのとれた食習慣を心がけることはもちろんですが、かかりつけの歯医者さんを持って、定期的に受診することが大切です。虫歯や歯周病の適切な治療や、入れ歯の調整、定期的なクリーニングによって口腔内環境を整えることで、口腔ガンの発症リスクを軽減することが出来るのです。ブラッシングやうがいなどの毎日のセルフケアは、言うまでもありませんね。

口腔ガンは、初期では簡単な治療で済みますし、5年生存率も90%以上といわれています。しかし、発見が遅れると舌や骨を切除することになり、大きな後遺症を残すことになります。早期発見のためにも、定期的に歯医者さんを受診してくださいね。

 

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