ストレスで歯が痛くなる?!


急に歯が痛くなり歯医者さんへ行って調べてもらったのに虫歯がない・・・・・・
そんな経験はありませんか?

レントゲンを撮っても異常が見あたらないにも関わらず、ずっと歯が痛む場合は、ひょっとしたらストレスが原因かもしれません。
ストレスから慢性的に歯が痛くなってしまう病気は、非定型歯痛と呼ばれています。

 

★女性に多い、ストレス歯痛

歯や歯茎に直接的な異常がないのに、歯痛を生じてしまうこの病気は、精神的ストレスや不安などにより、痛みを脳に伝える神経ネットワークに異常をきたす事が原因で、特に40代~60代の女性に多いようです。

歯には直接的な原因がない病気なので、歯医者さんで虫歯や歯周病などの治療をしても改善しません。また、痛み止めの注射や内服薬でも、痛みが治まる事はありません。

ストレスで発症するというこの病気になってしまうと、一体どんな症状が現れるんでしょうか?
 

★ストレスが原因の歯痛の症状


・歯や歯茎の辺りがずっと痛む
・時間と共に痛みの箇所が広がる
・歯科治療をしても痛みが治まらない
・歯医者さんで調べても異常がない
・痛み止めの薬が効かない

こうした症状が現れたら、大学病院や総合病院の歯科や口腔外科で診てもらいましょう。
歯や歯茎からの痛みだと勘違いして、歯の治療を受けても、痛みは治まりません。
逆に、抜歯や神経を抜くなどの治療によって、痛みを広げてしまう場合もあるので要注意です。

 

★どんな治療があるの?

では、非定型歯痛になってしまったら、どのような治療をするんでしょうか?
この病気は脳の神経回路の異常が原因なので、三環系抗うつ薬の服用によって、痛みを緩和する事ができます。
三環系抗うつ薬は、うつ病の人に使われるものですが、非定型歯痛のようにずっと痛みが続く場合には、痛みを止める効果が期待できます。
歯科医師はこの薬を処方できないので、非定型歯痛と診断されたら、心療内科で診てもらいましょう。

抗うつ薬で痛みが治まらない場合は、抗精神病薬などの服用が必要になる事もあります。
この病気を改善するためには、薬で痛みを改善させながら、痛みを引き起こした本当の原因であるストレスや不安を少しずつ解消していく事が必要です。
歯医者さんで原因がわからない歯痛がもしあったら、思い出してくださいね。

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