差し歯の寿命と種類について
差し歯をする場合、気になるのは費用やその寿命ですよね。
差し歯には、様々な種類がありますが、保険適用のものよりも、やはり保険適用外のものの方が、費用はかかるけれど、長持ちします。
では、差し歯の種類とその寿命について詳しく見ていきましょう。
★金属
金属の寿命は約7~10年ですが、差し歯に金属を使うと、金属が年月と共に溶けだし、金属アレルギーを引き起こす危険性があります。また、金属が劣化して虫歯ができたり、歯の根が痛むなどのトラブルが生じてしまう事も考えておく必要があります。
★硬質レジン
硬質レジンはプラスチックで、寿命は約7年です。金属ほど耐久性はなく、着色しやすいというのがデメリットです。保険適用で差し歯をする場合には、金属を土台にしてその上に硬質レジンを使います。歯茎が黒くなったりもします。
★セラミック
セラミックの寿命は約8~10年ですが、オールセラミックの場合には寿命は約20年とかなり長くなります。
セラミックだと金属アレルギーの心配もありませんし、耐久性もあり、管理さえしっかりしておけば、かなり長持ちしますので、他の素材よりも人気は高いようです。
★ジルコニア
ジルコニアはセラミックより強度があり、寿命は約8~10年です。
強度の劣るセラミックは、高い咀嚼力の必要な奥歯には適さず、奥歯にはこのジルコニアの方が適しています。
ジルコニアが登場するまでは、奥歯には強度の高い金属が使われてきましたが、ジルコニアが出てきてからは、金属を使うか、それとも同じく強度に問題のないジルコニアにするかという選択ができるようになりました。ジルコニアは、着色しにくく、耐久性にも優れているため、ケアの仕方によっては寿命がかなり延びます。
ただ、その強度によって歯を傷めてしまうという皮肉な結果を招いてしまう危険性もはらんでいます。
このように差し歯は種類によって寿命も異なりますが、寿命だけではなく、生活習慣なども頭に入れて、自分に合った素材を選ぶ必要があるでしょう。